つれづれなるままに。ごくありふれた日常ですが、気の向くままにつづっていこうと思います。


by aoi_oi
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

カテゴリ:・本のこと( 7 )

d0015588_16295483.jpg
『私という運命について』
白石一文/著  角川書店/刊 (2005.4)


久しぶりに小説を読みました。
装丁の帯にあったコピーのとおり、
"小説の醍醐味と凄味"を十分堪能
することができました。





主人公は20代後半の女性。普通のOLで真面目に生活をおくっている彼女の
10年間の軌跡が描かれているのですが、彼女は普通に仕事をし、恋をし、
時々自分の今の生活と未来を考える。ただただ真面目に、普通に。

けれどもその中にもいくつか事件はあって、俯瞰的にながめると流れる年月に
相当した密度の事柄なんだろうという気はしますが、もう一歩ぐっと主人公に
自分を近づけてみると、充分運命というにふさわしい流れの中に我が身もあるのだ
ということを思い知らされます。
日常の中の駆け引き、あきらめ、活気、別れ、死、人と人とのつながり、喜び。
すべてが普通の生活の隣にあり、時々バラバラに見えた事柄が思いも寄らぬ所で
つながったりもする。それは、誰もが多かれ少なかれ経験している流れなのかも
しれないと思いました。

小説の中にでてくる手紙の一文、"選べなかった未来はどこにもない、未来など
何一つ決まってはいない だからこそ一つ一つの選択が運命なのです"。
この言葉を思い出しながら主人公は自らの運命について思いをめぐらせます。
私はというと、運命という大きな言葉を前にするとつい臆してしまいます。
けれどももし、この何気ない日々の中に存在する時間がいつか大きな流れに
繋がる時がくるのなら、それはやはり何か自分の力や意思だけではどうすることも
できない・あるいは選び取っていると思っていることですら元から決定付けられていた
結末に向かっている道の途中であったのではないかと思ってしまうほど、大きな
示唆に富んだお話のように感じました。

ラストシーンに最大の盛り上がりを見せて物語は終焉しますが、でもきっと
これから先、主人公は生きている限り運命の存在をどこか肌で感じながら
過ごしていくのだろうということが想像できました。そしてそれは、読み手側にも
いえることであり、人はそれぞれの選択の中で運命を生き、時に見過ごしたり、
気づいたりして過ごしていくものなのではないかと思いました。

・・・なんか、いつか映像化しそうな気がする。そうすると普通の恋愛話で
終わってしまいそうな気もー。なんか物足りない?みたいな。
でも人と人との出会いや絆こそが人間の持つ最大の運命だったりもするから、
それはそれでいいのかもしれない、なんて思います。
[PR]
by aoi_oi | 2007-10-24 16:28 | ・本のこと

太極拳&八段錦


d0015588_21141250.jpg
『健康太極拳—レッスンDVDつき』
楊 慧 (著), 楊 名時/著 成美堂出版/刊 (2004/7)


常々、健康のため何か運動らしきもの(笑)を
はじめようと思っていました。
で、選んだのはこれ。太極拳です!


だって、スポーツクラブ系はめんどくさそうだし(お金も
ないしね(^^;)、体は硬いし、ウォーキング・ジョギングは
場所がないしで、結局、それほどハードではなく、家の中で
マイペースにできるもの・・・ということでこっちに落ち着いた
のでした。

本の内容はというと、オールカラーで一つ一つの動きが細かく
載っているので、読みやすくわかりやすいです。といっても、
ほとんどDVDを見ながらやっているのですが。
しかし、これがなかなか難しくてとてもお手本のように
スムーズには動けないし、なにより動きを覚えきれないです。。
ですが、太極拳をする前におすすめという"八段錦"という
準備運動のようなものがあるのですが、これがなかなか良いのです!
一つ2〜3分くらいの体操が8種類で、ちょうどいい運動に
なっています。最近は太極拳はあきらめて、この八段錦ばっかり
やっています。
でも、それでも下半身を鍛える系の説明が入っている
体操のところはキツイ・・・どれだけ自分に体力ないかがよく
わかります(笑)。

今は主に眠る前にやっているのですが、呼吸を整えたりも
するので気持ちがいいです。いずれ太極拳もマスターできる
ようになりたいけど・・・さぁ、それはいつになるのかな??(^^;。

=================================
余談ですが、とあるサイトで"太極拳"という語句で検索した
ところ、ジャッキーチェンの『蛇拳』のビデオ画像が出てきて
笑ってしまいました。見つけたら借りてしまいそうです。。
=================================
[PR]
by aoi_oi | 2005-11-05 21:51 | ・本のこと
本屋さんで立ち読みしてしまいました。今話題の脚本家・宮藤官九郎が
監督した映画の原作本ということもあって以前から気になっていた本です。
購入しようかどうか迷ったのですが、とりあえず今日のところは見送ることに。
いえ、面白かったんですよ。ものすごく良かったです。
でも・・・。その理由は最後の締めにとっておきますね。
ちなみにわたくし、長瀬智也大好きです。
本気で弟にしたい、とまで思っとります・・・(なんか怖い)。

d0015588_2112289.jpg
『合本 真夜中の弥次さん喜多さん』
しりあがり寿/著 マガジンハウス/刊 (2005.3)

あの有名な『東海道中膝栗毛』のパロディ本・・・
では決してありません。登場人物はやじきた同じと
いえど、ここではまた別の物語を生きるふたりなのです。




何が違うかというとまず喜多さんがヤク中。そして弥次さんと喜多さんはホモ。
(↑訂正:ホモという設定は原作でも元々あったようです。びっくり!)
ああ、一行で説明がついてしまいました・・・。でもこの設定だけでもう『東海道中
膝栗毛』とは明らかに違う物語だということがおわかりになるかと思います。
喜多さんのヤク中を治すために、伊勢参りに出かけるふたり。道々におこる
さまざまな不条理世界。これは喜多さんの幻?いえいえ、喜多さんが感じることは
弥次さんもちゃんと感じているのです。なぜならふたりは愛し合ってるから。
激しい禁断症状にのたうちまわるほどの完全な病人の喜多さんは何度も問い掛けます。
「リアルって、リアルって何?」
ほんと、何なんでしょうね。ふたりがリアルの中で侵した過ちでも幻想の中で
昇華させたら、今度はそれがリアルになりかわるのか?
いや、リアルはリアル。幻想の甘くたおやかな膜は、一度はふんわりとそれを
包み込んだかのように見せても、結局はたやすく溶けてしまうのでしょう。
そう、オブラートのように。
でも、作者は何度でもそのオブラートを物語にかぶせ続けるのです。
 リアルと幻想
 生と死
 正常と異端
これらを超える、いえ、逆にこれらの枠の中に篭りきってその周囲に幾重もの
オブラートをかぶせつづけているかのようにも見える展開。あの結末だって、
ハッピーエンドのように見えて実はオブラートの中身なのかもしれない・・・などと
思ってしまうほど。
でもただ一ついえること。それは、弥次さん喜多さん互いにとって、ふたりだけが
真実だということでしょうか。そんな物語でした。(どんなだ)

結局、"愛"について語られた本なのだと思いました。崇高な"愛"について。
でも、そのすべてが病んでいないとは限りません。
なんでもオッケー。"愛"だから。その一言につきるのではないでしょうか。

立ち読みだったので、最初は ばばばばーっと読んでいったのですが、
物語がすすむにつれて引き込まれていきました。
しりあがり寿の、あの、やる気があるんだかないんだかよくわからない絵柄が
逆に凄味を加えているような気がします。軽いんだけど重い。・・・そう、重かったです。
読んだ後なんだか ずどーん とした重さを感じてしまった。
だから購入をためらってしまった、と言ったら、本屋さんに殴られるでしょうか。
(ごめんなさい)
重くて深くて、でもとろけるように甘い"愛"の物語。
ああ、だから『真夜中の』なのかな、なんて思いました。
[PR]
by aoi_oi | 2005-08-07 22:26 | ・本のこと

漢字のほん

今日、文字を書いていたら"器"という字をど忘れしていた。
がーーん。(古っ
こんな簡単な字を忘れるなんて。
漢字は、昔から好きだったはずなのに・・・。

小学校一年生の時に、親に買ってもらった本に『漢字のほん』と
いうのがありました。タイトル通り漢字の本。
でも、ただ漢字の書き順と形だけを覚えさせるのではなく、
漢字の成り立ちなどを簡単に説明しながら理解させる楽しい本で
この本があったから漢字を好きになれたのだと思います。

時々、思い出してネットで調べたりするのですが、今はタイトルが
変わってしまっているのか『漢字の本』だけでは見つからない。
似ている本は見つけたのですが。
この本になっているのでしょうか?『下村式 唱えておぼえる漢字のほん』

挿絵の雰囲気がこういう絵だったと思う。小人さんが出てくる絵。
実家に帰ったらまだ残ってるかな。
もう一度読みたい本であるとともに、自分に子どもができたら
ぜひこれを読んで漢字好きになってほしいと思っています。
[PR]
by aoi_oi | 2005-07-07 14:25 | ・本のこと

いろんな愛

久しぶりにネットカフェに行った。といっても、ネットが目的ではなく
マンガが目的だったんですが。ひさしぶりに色々読めて嬉しかった。
『輝夜姫』と『まっすぐにいこう』と『monster』を数巻ずつ読むことができた。
読み終わって考えたのは、3冊ともに"愛"が共通してるなぁってことだった。

『輝夜姫』の切ない愛、『まっすぐにいこう』の安心できる愛、そして『monster』の
かなしい愛。形はちがえど、どれも全部大きい愛だと思った。

『輝夜姫』は2×巻まで自分で買って読んでいたけど、柏木が出てきたあたりから
気持ちの悪い話だな と思ってしまい、自分ではもう購入しなくなっていた。
最終回をむかえて、そのラストが賛否両論あるらしいとは聞いていたけど
昨日はじめて最終巻を読んで「まぁ、いいんじゃないの」と思った。
碧やミラー、嫌いだった柏木&倭の言動に何度か泣かされた。
『まっすぐにいこう』は、読みながらもうずっと眉がハの字になってた(笑)。
笑って、うるっときて、の繰り返し。いつ読んでもあったかい気持ちになる。
『monster』は、最終巻だけ読んだ。実は、このマンガ最後しか知らない。
話題作らしいから・・・と思って読んでみたけど、意味不明~(あたりまえ)。
でも気になるので、家に帰ってネットでネタバレサイトを探しまくり、ようやく話が
理解できた。"おそろしくてかなしい"話、という印象をもった。

3つの物語を読んだ昨夜は、なんだかものすごく濃い気持ち(?)のまま眠りについた。
今朝、目が覚めた時、朝日がまぶしくて 妙に嬉しかった。
[PR]
by aoi_oi | 2005-06-12 13:23 | ・本のこと

ルピナスさん を読んで

今朝、めざましテレビで北海道の芝桜畑が中継されていました。一面やわらかいピンクの
大地。きれいでした~。北海道ってラベンダー畑もあるし、今日みたような芝桜畑もあるし
いいですよね。よく旅行パンフレットで"花の北海道ツアー"みたいなのを見かけますが、一度
参加してみたいなぁと思いました。
テレビを見ていて思い出した本があります。『ルピナスさん』という絵本です。芝桜ではないの
ですが、ルピナスという花がでてくるお話です。

d0015588_18514361.jpg
『ルピナスさん』 
バーバラ・クーニー/作  ほるぷ出版/刊 (1987.10)


ルピナスさんという一人の女性の半生を描いた絵本です。
彼女はある海辺の町に生まれました。おじいさんは若い頃
船に乗って遠い国からこの町に渡ってきた人です。
おじいさんは、よく世界のあちこちの様子を小さな自分の孫にお話ししてくれました。
そして、「世の中を美しくするためになにかをするように」とも。
大人になった彼女は世界中を旅行します。あたたかい南の島や、ジャングル、雪山にも
登りに行きました。行く先々でめずらしいものを見たり、その土地の人々と忘れられない
交流をかわしたりしました。
年をとった彼女は子どもの頃と同じように海辺の町に居を構えます。
「遠くの国々はもう充分楽しんだ。でももう一つやり残した事があるわ」
それは、おじいさんが言っていた「世の中を美しくするためのなにか」でした。
ふとしたことでルピナスの花の美しさになぐさめられ、その生命力に気付いた彼女は
その後、ルピナスの種をポケットにいれて村のあちこちに蒔いて歩く日々を過ごします。
あたまのおかしなおばあさん、と周りにいわれることも・・・。
でも、次の年の春、人々は知るのです。野原はもちろん、海沿いの丘や村の小さな道端
にまでルピナスの澄んだブルー、柔らかなピンク、紫色の花が咲きこぼれていることを。
その時から、彼女は"ルピナスさん"と呼ばれるようになったのです。
すっかり年をとって大おばさんと呼ばれるようになったルピナスさんは孫のアリスとその友達
たちに話します。「世の中を美しくするためになにかをしなくてはね」と。

美しい水彩画と静かな語り口で、大人の鑑賞にもじゅうぶん耐えうる絵本です。
けっして飛びぬけて素晴らしかったり秀でているわけではないけれども、ひとつの善良な
小市民的生き方がじんわりと伝わってきたような気がしました。
ちなみにルピナスの花というのはとても生命力が強く、そして繊維は織物に、花は食用にも
なる実用性が非常に高い植物らしいです。
[PR]
by aoi_oi | 2005-05-24 19:43 | ・本のこと

骨盤にきく を読んで

d0015588_22365052.jpg
『骨盤にきく 片山洋次郎/著 文芸春秋/刊 (2004・10)』

図書館で『骨盤にきく』を借りて読みました。
印象的だったのは骨盤と頭蓋骨は連動しているということと、
骨盤は年代や季節に応じて拡がったり縮んだりするという2点。
わたしは時々、眠る前にちょっとした体操(ストレッチ?)を
するのですが、そのお手本にしている本(ビジョン・ヨガという本)によると、その体操には"骨盤の緊張を和らげる効果がある"と書かれていました。
で。その体操は本当に時々しかしないのですが、それをした週はなんだか生理痛が軽いよう
な気がしていたのです。私の生理痛=頭痛。これがないというのは、ものすご~く、楽!
もしかして、こうやって骨盤をゆるめることが頭痛を軽減させる結果になっていたのかな?と
思うと、「ほぉ~~」と感心してしまいました。

あと、骨盤がゆるまった時は人の体も弛緩状態になっており、それからまた自然に
骨盤は縮んでいくものらしい。ゆるんだ状態の時、無理をせず充分休むようにすると
縮まったあとの体の調子も良くなる、とのこと。
なんだか、アロマテラピーで勉強したホメオスタシス(身体の恒常性)とよく似てるなー
と思いました。いつも思う事なのですが、本当に普遍的な知恵というものは西洋と東洋
どちらも手段は違えど、ちゃんと人々の間に受け継がれてきているんですね。

残念ながら、この本はちゃんと読み終えないうちに期限がきてしまい、もう返却してしまった
のですが、また予約をいれて改めて読み直したいと思います。
[PR]
by aoi_oi | 2005-05-11 00:44 | ・本のこと