つれづれなるままに。ごくありふれた日常ですが、気の向くままにつづっていこうと思います。


by aoi_oi
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ドラマ版『嫌われ松子の一生』を見て

連続更新になっちゃいました。前の記事で『松子』の
ことを書いたのですが、それでちょっと思い出したことが
あり、もう記事にしちゃおうということでこれを書きます。




『松子』は、ドラマを見ている時点から記事にできるなー、
と思っていたものでした。私にしては珍しく、見ている自分が
これをどう捉えているかということがはっきりと掴めている
お話だったからです。
最初は、そんなバカな、、とか、なんでそんなことするかなー!?
とそれはそれはイライラしながら見ていたものです(笑)。
一緒に観ていた人の「松子って可哀想だよね」という意見にも
いまいち同意しきれないほど。(あわせとけよ)
だって、しょっぱなから理解できなかった。あの生徒をかばって
自分がお金を盗みましたってエピソード。しかも他の人の財布から
それを調達する所。一つバレたらどう考えたって逃げ道ない方法を
どうして選ぶかなー?なんでわざわざややこしい方法とるのかなー?
そしてそれ優しさちゃうで!!?と、ほんっと理解できませんでした。
正直「頭わるいよ!!」の一言でした(^^;。

でも七転び八起きな松子の姿を見るたび・・・というか、起き
上がるたびに結果的に悪い方へ転がる松子の物語に気づいた時に、
ちょっと恐ろしくなったのです。気づいて、はじめて気の毒にと
思ったのでした。情にもろくて楽観的で世間知らずだけど前向きで。
けれども、だからこそ悪い方へしか矢印は向かわない物語の残酷さ
にいつしか胸が痛むようになっていったのでした。前向きで、上向
きだけど愚かな松子。そのくせ、あと少しで幸せになれるという
肝心の所であきらめてしまうその脆さ。そして思ったのです。
これって誰にでもあてはまるパターンになりうるのかもしれない、と。
情愛や明るさやほんの少しのせつなさは全てが+であるとは限らない。
ちょっとした歯車の食い違いでどんどん方角はずれていく。
松子がセクハラを受けた時もっと怒っていれば。生徒をかばう時
もっと冷静であれば。いかなる時ももう少しだけ自らを恥じていれば。
それ以上堕ちることはなかったのでは、、なんて思います。
自らが背負う荷物がなんたるかを知らずに、ただ前向きで常に明りを
目指してすすむことの恐ろしさを感じてしまったのでした。

自分の中に持ち合わせたいびつな優しさや、恥知らずで世間知らずな
部分とその結果引き起こされる事柄の可能性を、松子とその運命を
通して否応なく見せつけられたような、そんな恐ろしさを感じつつ
この物語を見てしまっていたのでした。・・・なんか、ひとごとだと
思って見ていたけど実は自分もすぐその傍を歩いていた、ってことが
一番こわいかな、と。松子の最期もあの死が救いだったのか、それとも
救いのない最後だったといえるのかわかりません。
「松子って可哀想だよね」と言える人の懐のあたたかさには到底
およびませんが、それでもほんの少し同情しつつ、おそれながら
見ていたドラマだったのでした。
あのエンディングの明るい音楽や、いつでも笑顔の松子!に惑わされ
ては見失うぞ〜、とすごく肩に力入って見ていた気がします(笑)。
『嫌われ松子の一生』くわばらくわばら。
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by aoi_oi | 2007-03-16 20:22 | ・テレビ/芸能