つれづれなるままに。ごくありふれた日常ですが、気の向くままにつづっていこうと思います。


by aoi_oi
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31

草木におもう

近所にある街路樹の名前をようやく知ることができました。
幹や枝ぶりは細身で、毎年3月頃から白い上向きの花をつけるその木の名前は
白木蓮(ハクモクレン)というそうです。

ほんの1週間前くらいから見かけるようになってきたそのつぼみは、白鷲が丸くなって
眠っている姿のようにも見えます。そんなつぼみ達がほわほわと細い枝に連なっている
様子は、遠くから見ると綿のようにも見えます。
今週はじめには花も開きはじめ、木全体が少し膨張してきたように見えていたの
ですが、2、3日前の雨でいくつかの塊は落ちてしまったようです。
街路樹のため、落ちたその残骸はどうしても歩道の土やほこりにまみれてしまいます。
枝にあったときには一つのシミもなく真っ白だったのに、道端に落ちたその後は見る影も
なく灰色になってしまっています。

街路樹といえば、沖縄にいたとき馴染み深かったのがトックリキワタとサルスベリの木
でした。
トックリキワタは沖縄の秋にその花を咲かせます。幹はちょうど徳利のような形をして
おり、ぼこぼことトゲ状の隆起がついています。幹だけみるととても無骨な木なのです
が、秋につけるその花の色のあざやかなこと!まっピンクなのです。そして花ひとつ
ひとつが大きいので満開になると木全体がそれはもう華やかな姿に様変わりします。
秋晴れのスカイブルーをバックにこの花のピンクが広がる光景を見るとき、いつも
ほんの一瞬なのですが、胸がスーッとしたのを思い出します。
サルスベリは街路樹というか、実家の近くに植わってあったのですが、夏休みのラジオ
体操が終わった後の帰り道でいつも見ていた記憶があります。
その場所の木は少し低いところにまで枝がおりてきていて、小学生の私の目の前に花が
ぶらさがっていました。
サルスベリの花は和紙で作った小さな花を集めたようなつき方をしていました。
ふわふわと、でも人が触れたり風になびくとあっさり未練なく枝から離れていたよう
な。そんな覚えがありますがどうでしょうか。
その道を通らなくなって、もうずっとサルスベリの花を目の前で見ることはなくなって
います。

20代前半頃までは植物に興味など全然なくて、せいぜい花屋さんでお花を選ぶ時くらい
しか植物のことを考えることはありませんでした。
けれども大人になるにつれて行動範囲はどんどん広がっていき、行く先々での気候や
風情にそっと寄り添うように生きている草木のもとに自然と目がいくようになりました。
特に、街路樹や雑草は意外なところで人の目を和ませてくれているような気がします。
手入れの面倒さやそのしつこさに手間取った経験がないので、のんきなことを思えるだけなの
かもしれませんが、でも温度や湿度その他条件に合わせて、時期がきたら素直に咲いて
枯れていくそのサイクルに、なぜか心安まる今日この頃なのでした。
[PR]
by aoi_oi | 2006-03-31 09:17 | ・日記